原稿の作り方

原稿の作り方

原稿は、文字だけでなく写真や絵、地図など本に掲載する全てを指しています。原稿がわかりやすくできていると、制作がとてもスムーズに進みます。逆に不完全な原稿だと制作費用にはねかえることもありますので、最低限の約束ごとを守って原稿をつくりましょう。

まず目次をつくって全体の構成を考える

全体の構成を考える場合、まず内容を大きく分けてみます。それが2つであったり5つであったりすると思います。さらにその中にポイントとなる項目があるはずですから、それを書き出してみましょう。大きな内容分類とその中にふくまれるポイントが一目瞭然となります。それに順番をつければ仮の目次ができます。あとは、目次にそって書くか、書きやすいところから始めてみるのも良いでしょう。
またいろいろな類似本を見て参考にするのも良いでしょう。

自分史を例にしてみましょう

自分史の場合は、まず自分の履歴を書いてみて、山あり谷ありの人生の流れをつかんでみましょう。その中で、特にこの部分を書きたいと思ったら、そこを集中的に書くのもよいでしょうし、歩いてきた足跡にそって書くのもよいでしょう。また当時の世相、日本、世界の動きを調べてみると、さらに記憶もよみがえり、幅のある視野で書いていけると思います。

手書き原稿の場合

同じ原稿用紙を使い、ひとますに一文字ずつ、わかりやすい文字で書くこと、これが基本です。あとから何度も手を加えた場合は、読みやすく清書をしておいた方が良いでしょう。

デジタル原稿の場合

パソコンでつくったデータを原稿として使うことができます。
現在印刷会社では文字をつくったり、版をつくったりする作業のほとんどがパソコンでつくったデジタルデータを利用しています。ですから自分でつくったデータも、問題なければすぐ印刷会社のパソコンに移行することができるわけです。しかし、少しでもスムーズに移行するために、デジタルデータで入稿をお考えの時は、私どもと事前に打ち合わせをしてから原稿作成にかかるほうが助かります。

写真やイラストが入る場合

プリント写真の入稿

■本の中に写真が入る場合は、文字原稿と同様、写真原稿も整理された状態にしておく必要があります。原稿用紙に通し番号をつけたように、写真にも番号をつけます。(写①、写②…とかア、イ、ウとか)その場合、写真の裏に付せん紙をつけて番号を記入して下さい。写真の裏に直接水性ペンで記入すると写真を汚してしまいます。
■1枚の写真を全部使うのか、一部分だけ使うのか指示をします。これをトリミングと言います。トリミングの方法は、コピーを使って拡大や縮小して、必要な部分を線で囲む方法と、写真にトレーシングペーパーなどの半透明の紙をかぶせ、その紙に必要な部分を指示する方法があります。ボールペンで書き込むと写真に傷がつくことがあるので注意しましょう。柔らか目の鉛筆か赤鉛筆が良いでしょう。

イラスト・絵の入稿

■写真と同じように整理して入稿しましょう。
■イラストや絵の場合は、厚さがあったり、大きいものもあったりして取り扱いはさらに注意が必要です。製版作業上厚いものや大きいもの、凹凸のあるものは現物をそのまま使えず、写真撮影が必要な場合がありますので、入稿前に問い合わせてください。

デジカメデータやご自分でスキャナーを使った場合の入稿

最近では、デジカメデータやスキャニングしたデータで、写真やイラストを入稿する方が増えています。原稿の整理についてはアナログと同じように番号などつけてわかるようにしてください。又、画素数などにより印刷精度が変わりますので、この場合も事前にお問い合わせください。

入稿と仕上りイメージの設計

本のサイズ(判型)を決める

本の内容とサイズ(判型)の約束ごとはありませんが、内容による判型の傾向はあります。

判型 大きさ 傾向
A4判 210㎜×297㎜ 画集、写真集、記念誌
B5判 182㎜×257㎜ 社史、写真集、記念誌
A5判 148㎜×210㎜ 学術書、専門書、自分史、詩歌集
B6判 128㎜×182㎜
四六判 約128㎜×188㎜ 小説、エッセイ、自分史、句歌集
A6判 105㎜×148㎜ 文庫本

以上は、あくまで傾向ですので、内容に合った判型を選んでください。決められた判型ではなく変型サイズでも構いませんが、紙の無駄が出る可能性があります。

たて組かよこ組か

文章の組み方を「たて組」にするか「よこ組」にするか決めます。これも判型同様決まりはありませんが、通常、文芸関係の本はたて組、学術書のような英数字のまざった本はよこ組となっています。
たて組の場合本は右開き、よこ組の場合左開きになります。

本文の基本書体を決める

いろいろな書体がありますが、基本となる書体は「明朝体」と「ゴシック体」です。明朝体は文字を形づくるたて線が太くよこ線が細い、ゴシック体はたてよこ同じ太さの書体です。また、同じ明朝体でも文字を形づくる線の太さで、細明朝体、中明朝体、太明朝体などと分かれています。その他いろいろな書体がつくられていますが、よく本文で使われる書体は、明朝体、(角)ゴシック体、丸ゴシック体、楷書体、教科書体などです。

本文の文字の大きさ、字詰・行数を決める

文字の大きさの単位は、ポイント、級、号などが使われていますが、ポイントか級のどちらかで指示をすれば問題ありません。
ポイント(P)、級(Q)とも数字が大きいほど文字が大きくなります。一般的には9ポイントから11ポイントあたりの大きさが使われていますが、読者対象や内容によって決めましょう。

文字の大きさのサンプル

本文の基本となる文字の大きさが決まりましたら、すでに決めた本のサイズ(判型)に合わせて、字詰と行数を決めます。考え方としては、「読みやすく」「美しく」が基本です。
判型、書体、文字の大きさ、字詰、行間、行数などの基本的なことが決まりましたら、試しに組見本を作ります。イメージ通りだったら本格的に組版作業が開始されます。

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